ベトナムといえば、何をイメージされますか。
異国情緒あふれる一方で、どこか懐かしさを覚える風景が垣間見えたり。
そこで今回は、ベトナム映画9選をご紹介していきます。
ハイ・フォン:ママは元ギャング
「女性版96時間」と評される、ベトナム発アクション映画。
娘を誘拐してみたら、なめていたお母さんが実は元ギャングで、めちゃくちゃ強かった。
3部構成で、アクションもキレッキレ。ストーリーもいたってシンプルで、「娘を助ける」。まさに、アクション映画の王道のような作品。
ド派手に暴れまわる映画が好きな、ベトナム映画入門者にオススメの作品です。
漂うがごとく
男女の危険な惹かれあいを描いた、ドラマ作品。
舞台はハノイ。通訳と旅行ガイドをしている女性が、タクシーの運転手と結婚。夫は、結婚初夜に酔いつぶれる始末。ある日、彼女は友人に頼まれ、危険な匂いがする男性を訪ねることになる。夫とは真逆の男に、ダメだとはわかっていても惹かれてしまう。
美しい奥さんを見ても、仕事で疲れて寝てしまう夫。しかも夫はマザコン気質。そこで欲に正直な男登場。これは、必然の流れですね。映画のようにならないように、新婚の方に見ていただきたい作品です。
青いパパイヤの香り
映像美とともに送る、淡い少女の恋心を描いた作品。
舞台は、1951年のサイゴン。資産家の家に雇われた、10歳の少女・ムイ。彼女は、一家の長男の友人であるクェンに惹かれていく。
ベトナム独特の熱気が映像からにじみ出ていますが、これはフランスでのセット撮影されたもの。つまり、監督の映像技術によるものだから驚き。ベトナム映画の底力を見たい方にオススメです。
夏至
上述した『青いパパイヤの香り』のトライ・アン・ユン監督作品。
ハノイを舞台にした、3姉妹を描いた家族物語。誰にも言えない悩みを抱えていたそれぞれの姉妹だったが、母親の命日に集まることから物語が展開していく。
色彩美あふれる作品で、『青いパパイヤの香り』と併せて鑑賞がオススメです。
サイゴン・ボディガード
ウェンツ瑛士主演の『タイガーマスク』の落合賢監督によるアクション作品。
トリンとビエン。二人は、ホーチミン最大のボディガード会社である「サイゴン・ボディガード」社に勤めている。大企業の後継者である、ヘンリーの周辺警護を依頼されたが、ヘンリーがギャングに誘拐されてしまう。
コメディチックなアクション映画は、ジャッキー・チェンを代表とした香港映画に通じるところがあります。ジャッキーファンには是非オススメの作品です。
CLASH クラッシュ
スタントなしの本格ベトナムアクション映画。
14歳で裏組織に入り、暗殺者として働くフェニックス。拉致された娘の解放をかけて、7つのミッションに挑む。
映画技術が洗練されている昨今の映画業界の中で、CGやワイヤーを使用せず、生身一つで描くアクションシーンは圧巻の一言。ヒロインのベロニカ・グゥは美人なのに格闘技術がキレキレですが、本業は歌手・ダンサーとのこと。才能が末恐ろしいです。『ジェイソン・ボーン』などのスパイアクション作品が好きな方にオススメです。
フェアリー・オブ・キングダム
ベトナム発のファンタジー大作。
『シンデレラ』や『美女と野獣』と非常によく似た物語が展開されていきます。ベトナム独特のアクションシーンも見ものです。
普段見慣れている、ハリウッド制作のSFやファンタジーを見慣れてしまった方には斬新かもしれません。オススメです。
ベトナムの怪しい彼女
韓国でも大ヒットした『怪しい彼女』のベトナム版リメイク作品。
70歳のおばあちゃんが20歳に。
誰しもが一度は思い描く夢物語を魅せてくれるのが、映画の醍醐味。本作は、日本や中国でもリメイクされており、各国の文化や価値観の違いを楽しむのも良いですね。コメディ作品が大好きなあなたにオススメです。
草原に黄色い花を見つける
少年の淡い恋心から犯してしまった罪を描いた作品。
80年代。仲のいい兄弟である、兄のティエウと弟のトゥオン。ティエウは、幼馴染のムーンに淡い恋心を抱いているが、気持ちを伝えられずにいる。一方のムーンは、弟のトゥオンと遊ぶことが多い。ティエウは弟に嫉妬してしまい、弟に酷い仕打ちをしてしまう。
日本人でも懐かしさを感じてしまう、ベトナムの農村風景描写がとても心地良いです。ノスタルジックな気分に浸りたい方にオススメの作品です。
ベトナム映画9選のまとめ
皆さん、いかがでしたか。どれも面白そうな作品ばかりでしたよね。
なかなかベトナム映画を鑑賞する機会は少ないかと思いますが、邦画や洋画以外の作品が見たいって方は、是非アジア映画、とりわけベトナム映画を鑑賞されてはいかがでしょうか。
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