大人になってしばらく忘れていた、胸がワクワク躍るような瞬間を味わえるのは、いつの時代もスポーツ観戦ですよね。
日本国内でもスポーツの祭典が数多く開催されている中、やはり気になるのは日本の国民球技とも言われている野球です。
個人技もさることながら、チームワークや戦略が問われるゲーム性の高さで老若男女に大人気です。
野球を通して人間的な成長を遂げたり、人生において大事なことを思い出させてくれる不朽の名作ともいえる野球映画をご紹介します。
ひゃくはち
2008年製作/126分/日本
甲子園常連野球部の補欠部員二人が甲子園出場を夢見ながらともに切磋琢磨する中、最後の夏の甲子園ベンチ入りを巡って熾烈な競争になるが……というストーリー。
若さゆえの前に進んでいこうとするエネルギーと、愚直ながらも夢に向かってお互いに励まし合いながら努力する様が胸を打ちます。
全員がレギュラーになれるはずもないけれど、ひたすらボールを追いかけていた高校生の頃に戻りたくなる作品です。
青空エール
2016年製作/126分/日本
吹奏楽の名門である高校に入学するがレベルの高さについていけずに挫折しそうになる中、同級生の野球部員と出会い、ともに励まし合いながら甲子園を目指す作品です。
人を応援する、という単純だけれど純粋な気持ちがどこまで人の心に届くのか、ということを考えさせらると同時に涙してしまいます。
竹内涼真×土屋太鳳のW主演が爽やかで甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる、ひたむきな青春ラブストーリーです。
ROOKIES -卒業-
2009年製作/137分/日本
『最後の夏、卒業』がテーマの今作で、二年生だった野球部メンバーが、夢を持つことの大切さを説く真っ直ぐな熱血教師・川藤とともに最後の夏の甲子園を目指す本作。
ドラマでの大ヒットを受けて続編が映画で描かれていますが、映画版ならではのスケールの大きさを感じさせてくれます。
部員の一生懸命さに涙し、川藤先生の生徒たちを思いやる気持ちを思うだけでも何度でも泣けます。
KANO 1931年海の向こうの甲子園
2014年製作/185分/台湾
1931年の日本統治下時代の台湾で、弱小チームが甲子園優勝を目指す実話を描いた感動作です。
文化や風習が異なっていても、目標をもってチーム一丸となって諦めない心を育んでいった先にある感動がそこにあります。
鑑賞後に爽やかな一陣の風が胸に吹き込んでくること間違いなしです。
キャプテン
2007年製作/98分/日本
1972年に『月刊少年ジャンプ』で連載された、ちばあきおの大人気コミックを個性豊かなキャストで実写映画化した作品。
野球の名門校から転校してきたというだけで野球部のキャプテンに任命されてしまった主人公が、一念発起して野球に打ち込む姿を爽やかに描いた青春ストーリーです。
主人公や野球部員たち、教師たちの成長と、信頼を回復させようとひたむきに努力する姿を通して友情を育む感動作です。
タッチ
2005年製作/116分/日本
あだち充の大人気コミックを実写映画化した青春ラブストーリー。
勉強も運動神経もバツグンで甲子園を目指す双子の弟・和也と、グータラで不真面目な兄・達也の兄弟は、隣に住む幼なじみの南に人知れず心惹かれている。和也は南の夢を叶えようと甲子園を目指すが、予選決勝戦の朝、交通事故に遭ってしまう……
幼なじみの双子兄弟とヒロインが織り成す恋模様が切なく胸に響きます。主演の長澤まさみの雰囲気が原作の南ちゃんにそっくりで、爽やかで清涼感のある映画です。
マネーボール
2011年製作/133分/アメリカ
貧乏球団のGMに就任した元プロ野球選手で短気な主人公が、独自の『マネーボール理論』で球団を改革し、常勝球団に生まれ変わらせていく様を描いた感動のヒューマンドラマです。
主演はブラッド・ピットで、データサイエンスを野球に反映したらどうなるのかという視点でも楽しめる作品です。
自分の信念を貫き、結果を出していくことを余儀なくされている人たちに勇気と戦う希望を与えてくれます。
フィールド・オブ・ドリームス
1990年製作/107分/アメリカ
『それを作れば彼が来る』──そんな【声】に導かれて信念に従ってトウモロコシ畑を野球場に作り替えて夢を叶えていく様を描いた不朽の名作です。
信じることの難しさと尊さ、そして愛する人を見守り思うことの素晴らしさを教えてくれる大人のファンタジーです。
名優ケビン・コスナーが夢を持つことの大切さや家族の温かさに涙させられます。
ミスターベースボール
1992年製作/110分/アメリカ
日本のプロ野球を舞台に、アメリカからトレードでやってきた大リーガーと高倉健扮する日本人監督の対立と友情をコミカルに描いたベースボール・ヒューマンコメディ。
中日ドラゴンズの全面協力の元、制作された本作ですが、コメディ仕立てではあるものの人として成長していくさまを描いた感動作です。
アゲイン 28年目の甲子園
2014年製作/120分/日本
元高校球児たちが再び甲子園を目指す実在の大会『マスターズ甲子園』を舞台に、遠い過去の青春時代の後悔を野球を通じて乗り越えようとする大人たちの感動作です。
親子愛やチームメイトとの友情などを織り込んだ、涙なしには鑑賞できない不朽の名作です。
最後に流れる浜田省吾の主題歌も感動をより深いものにしています。
バッテリー
2007年製作/119分/日本
『おっさんずラブ』でも高評価だった林遣都が演じた、12歳の天才ピッチャーを巡る友情と家族愛の感動作です。
才能がありながらも環境などのせいで孤立してしまうが、野球に対する情熱で次第に関係を築き上げていくストーリーが心を打ちます。
少年たちの繊細でナイーブな心理描写と、周りや家族の温かい友情と満点の爽やかな笑顔に魅了されてしまいます。
ピーナッツ
2005年製作/115分/日本
MCなどで大人気の『ウッチャンナンチャン』の内村光良がオリジナルストーリーを書き下ろして初メガホンを握った、ハートウォーミングな野球映画です。
かつては最強と謳われ、今では弱小と成り下がった草野球チームの復活と再開発の波に飲まれそうな商店街の危機を救おうと奮闘する男たちの姿を、独特なタッチでコミカルに描いた意外な感動作。
TVで観ない日はないさまぁ~ず(三村マサカズ、大竹一樹)、やふかわりょうなど『内村プロデュース』のレギュラー陣が勢揃いで出演しています。
不朽の野球オススメ映画のまとめ
『昔はよかったね』と懐かしむのも良いですが、他の人の人生を手軽に追体験できるのは映画の醍醐味です。
そしてどうせ追体験するならば、キラキラした青春時代を選びたいのが人情というもの。
甘酸っぱい思い出や、友情や絆を感じて涙する若者たちの姿は無条件に胸を打つものがあります。
映画を観終わった後に、公園に散歩した時にキャッチボールする親子を眺めていると思わず涙が溢れてくることでしょう。
たまにはそんなデトックスもいいのではないでしょうか?
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