「三国志の三国ってどこだか分かる?」と歴史の授業で勉強したという息子に聞かれ答えられない私。
大昔の中国で3つの国が覇権を争った、「三国無双ってゲームが面白かった」くらいの知識しかありません。。
三国志とは、唐・宋・元の時代の頃に魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)が争いを繰り広げた様子を綴った歴史書だと言われています。
「興味はあるけれど今更世界史の教科書とにらめっこはしたくない」という方におすすめしたいのが映画です。三国志をテーマにした映画は数多く、観るだけで三国志の大まかな流れが分かるものもたくさんあります。
この記事では、三国志を描いた映画を紹介していきます。
レッドクリフ
三国志のなかで最も有名ともいえる赤壁の戦いを中心に描かれている本作。二部構成に分かれていて、計5時間を超える中国映画の超大作です。
孫権・劉備連合軍のキーパーソンである周瑜を『インファナル・アフェア』のトニーレオン、周瑜の妻である小喬を、日本でもお馴染みのリン・チーリンが演じています。
そして、連合軍の軍師である孔明を日本のみならずアジア全域で活躍する金城武、孫権に仕える甘興役に中村獅童を配するなど、贅沢なキャストです。
この豪華な面々を更に引き立たせているのが、監督のジョン・ウー。彼はあの『マトリックス』制作陣にも影響を与えたアクションのスペシャリストです。
息を飲むアクションを楽しみたい方におすすめしたい作品です。
三国志
『レッドクリフ』とほぼ同時期にに公開された作品のタイトルは直球勝負の『三国志』。劉備の武将であった趙雲を主人公に物語は進みます。
三国志をご存知の方がタイトルそのままに’’THE三国志”を期待して観ると少しビックリするかもしれません。
三国志をベースにした俳優陣の演技対決を堪能するための別の物語であるというスタンスで鑑賞すると、十分に楽しめます。アンディ・ラウ、サモ・ハン・キンポーの光る演技は必見です。
三国志武将列伝
1989年に中国で制作され、1990年に公開された『三国志武将列伝』。
総制作費15億円、エキストラの数10万余りと当時では破格のスケールで制作されました。企画から完成に至るまで8年6ヶ月を有した超大作です。
“桃園の誓い”〜”赤壁の戦い”を描いているので、三国志の前期部分を押さえておきたい人におすすめです。
三国志英傑伝関羽
インファナル・アフェアの監督と20世紀フォックスがタッグを組んだ作品。主役の関羽役にドニー・イェン、曹操役に中国を代表する俳優の1人であるチアン・ウェンを迎えた骨太のエンターテイメント作品になっています。
ドニー・イェンといえばアクション。香港が誇るアクションスターの躍動ぶりを観るなら本作がイチオシです。
ただ、関羽のトレードマークである、地面につかんばかりの長い髭が短く整えられていた点は個人的には残念でした。
三国志外伝 曹操と華侘
曹操の主治医であった華侘と曹操の関係に着目した作品です。
三国時代の動乱を元に執筆された『三国志演義』では、曹操は独裁者として描かれているので、曹操イコール悪者というイメージが1番に浮かぶ人も多いと思います。
しかし、本物の悪人はこの世の中に果たしているのでしょうか。性格の悪い上司でも、家庭に帰ればきっと優しい父親の顔をしているはずです。
物事を色々な角度から見ることの大切さをこの映画は教えてくれるのではないでしょうか。
三国志 映画のまとめ
三国志は、登場人物も国の名前も多く複雑です。歴史を勉強しなければならない学生、もう勉強したくない大人。ここで紹介した映画が、歴史を楽しく学ぶきっかけになれば幸いです。
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